G7、ロシア凍結資産の活用決定 中国に物資移転中止を要求

AI要約

ファサーノでのG7サミットが終了し、500億ドルを提供することを決定

安全保障に関する懸念を表明し、中国に要求も

北朝鮮やイランの核開発への対処や軍縮、不拡散に取り組むと再確認

 【ファサーノ共同】イタリア南部プーリア州ファサーノでの先進7カ国首脳会議(G7サミット)は14日、予定された全ての討議を終えて首脳声明を発表し、制裁で凍結したロシア資産を活用し、ウクライナに500億ドル(約7兆8千億円)を提供することを決めたと表明した。

 首脳声明は、インド太平洋地域の平和と安定が世界の繁栄の鍵だと主張。東・南シナ海の状況に深刻な懸念を表明し、力による一方的な現状変更の試みに強く反対すると強調した。中国に対しては、軍民両面で利用可能な物資のロシアへの移転中止を要求した。

 また、北朝鮮とイランによる核や弾道ミサイル開発への対処に引き続き取り組むと表明。核兵器のない世界の実現に向け、軍縮や不拡散の努力に関する取り組みを再確認した。