「議論リードする姿勢を示す」首相、イタリアでのG7サミットへ

AI要約

岸田文雄首相がイタリアとスイスを訪問し、G7サミットと世界平和サミットに出席するために政府専用機で羽田空港を出発。

首相はG7サミットでウクライナ支援やAIの規制などを協議し、世界平和サミットではウクライナの取り組みを支持する姿勢を示す予定。

帰国は16日で、主要な7カ国首脳との個別会談も予定されている。

「議論リードする姿勢を示す」首相、イタリアでのG7サミットへ

 岸田文雄首相は12日、イタリアとスイスを訪問するため政府専用機で羽田空港を出発した。イタリアで主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)に出席し、スイスではウクライナの平和に関する「世界平和サミット」に参加する。ウクライナのゼレンスキー大統領、インドのモディ首相、カナダのトルドー首相ら各国首脳との個別会談も調整している。帰国は16日。

 首相は出発に先立ち首相官邸で記者団の取材に応じ、G7サミットについて「国際社会が直面する諸課題に向けて議論をリードしていく姿勢を示す機会にしたい」と語った。世界平和サミットでは「公正かつ永続的な平和の実現に向けたウクライナの取り組みを国際社会として支持する姿勢を示したい」と述べた。

 首相はイタリア南部プーリア州に12日夜(日本時間13日午前)に到着。13~14日にG7サミットに出席する。G7サミットでは、ウクライナ支援を巡って各国が凍結しているロシア資産の活用の可否や、生成人工知能(AI)の規制のあり方、欧米が直面している不法移民問題などが協議される見通し。

 首相はその後の15日、スイス中部ビュルゲンシュトックで開催される世界平和サミットに参加する。平和サミットはゼレンスキー氏が開催を呼びかけてきたもので、ウクライナが求める公正で永続的な平和の実現に向けて日本の支援姿勢をアピールする予定だ。【影山哲也、池田直】