14歳で小説家デビューした現役早大生・鈴木るりかさんの「本と私」。幼少期からの読み聞かせで育まれた創作の芽。作文や読書感想文のアドバイスも!

AI要約

作家の鈴木るりかさんは幼少期から読書を楽しんでおり、14歳で小説家デビューを果たす。現在は大学生でありながら、読むことも書くことも好きだと語っている。

幼少期から図書館で本に触れる機会が多かった鈴木るりかさんは、絵本のさし絵からオリジナルストーリーを考えるなど創作の才能が芽生えていた。

読み聞かせ会で楽しんだ本を図書館で借りるようになったり、学校で古典や怖い話に興味を持ったりする中で、鈴木るりかさんは常に読書への興味を持ち続けている。

14歳で小説家デビューした現役早大生・鈴木るりかさんの「本と私」。幼少期からの読み聞かせで育まれた創作の芽。作文や読書感想文のアドバイスも!

字が読めない頃から図書館の読み聞かせ会で本に親しんだという作家の鈴木るりかさん。幼稚園時代から図書館で気に入った絵本を借りるようになりました。小学校では活字本にも興味を広げ、さまざまなジャンルに触れる中で14歳の時に『さよなら、田中さん』(小学館)で小説家デビューします。現在、早稲田大学社会科学部の3年生。読むことも書くことも好きというるりかさんのお話には、どちらも苦手な人が変わるヒントがあるかもしれません。

―読書が好きになった理由を教えてください。

まだ字を読めないような頃から、母が、家の隣の図書館で開かれていた読み聞かせ会に私をよく連れて行ってくれたんです。そのおかげで小さな頃から本に触れる機会がたくさんありました。幼稚園くらいになると、読み聞かせで面白かった本を図書館で探して借りるように。母が言うには、絵本のさし絵や写真に私がオリジナルストーリーをつけて喋っていたみたいです(笑)

―子どもの頃から創作の芽が出ていますね。小学校でも本は好きだったのですか。

小さい頃から本に囲まれた環境で育ったことが、小説家としての活動に大きな影響を与えたと思います。小学校に入ってからは、活字の本を読むようになりました。低学年の時に学校で怖い話が流行ったときにはまったのは小泉八雲です。高学年になるにつれて、子ども向けの世界の名作や日本の名作、簡単な古典も好んで読むようになりました。

―難しくありませんでしたか?

難しい言葉に注釈が入っていたり、イラストがついていたりしたのでとても読みやすかったです。もともと読み聞かせでたくさんの話を聞いていたので、分からない言葉を補いながらでも本の世界にすっと入れたのだと思います。

―中学、高校になると、読書離れが加速してしまう人が多いですが、るりかさんはいかがでしたか。

読書への興味は今に至るまでずっと続いています。本を読んでいると、他の人の生活や生き方に入り込める感じがしてとても面白いですね。中学生になって古典の授業が始まると、そこから興味を持ち、拾遺(しゅうい)ものを読むようになりました。芥川龍之介も古典作品からインスピレーションを得て作品を書いていますよね。古典は昔に書かれた物語ですが、人間の本質は昔から変わらないんだなと感じられるところに面白さがあります。