レンタカーのハーツ、資金調達の選択肢検討と関係者-予想超える赤字

AI要約

米レンタカー大手ハーツが資金調達の選択肢を検討中。事情に詳しい関係者によれば、電気自動車事業の立て直しを目指すCEOが方針を明らかにしている。

ハーツは財務アドバイザーと協力し、エクイティーファイナンスやデットファイナンスなどの選択肢を検討中。

ハーツの成績不振が続き、格付け見通しがネガティブに変更。最近の業績不振はテスラ車の売却によるものとされている。

(ブルームバーグ): 米レンタカー大手ハーツ・グローバル・ホールディングスは、資金調達の選択肢を探っている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ギル・ウェスト新最高経営責任者(CEO)は電気自動車(EV)戦略でつまずいた事業を立て直すと表明している。

ハーツは財務アドバイザーと協力して選択肢を検討していると、部外秘情報だとして関係者が匿名を条件に語った。同社がエクイティーファイナンス、デットファイナンス、あるいはその両方の組み合わせを模索しているかはすぐには分からない。

ハーツの担当者はコメントを控えた。

ハーツの社債は今週、一時最安値を更新。ムーディーズ・レーティングスはハーツの「非常に低調な収益」を理由に格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に変更した。

4月下旬に発表されたハーツの1-3月(第1四半期)決算は、赤字額がアナリスト予想の3倍近くとなった。業績を圧迫してきたテスラ車保有を減らすため、EVの売却を加速させたことが響いた。これを受け、株価は同月に上場来安値を更新した。

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原題:Hertz Is Said to Explore Options for Financing Amid Losses (1)(抜粋)

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