札幌ドーム6億5100万円赤字の惨状に山川社長「プロ野球をやらせてくれないのでね」と恨み炸裂…キンコン西野「結果を出しているプロの意見を聞きなさい」

AI要約

札幌ドームの2024年度3月期決算は6億5100万円の赤字、最終収益は前期比で7億7100万円の減少となり、苦しい経営状況が明らかとなった。

札幌ドームは、株主総会と同日に公表した資料の中で、新規イベントの増加やコンサート、コンベンション、アマチュアスポーツの利用日数の増加を強調しつつも、北海道日本ハムファイターズの移転による影響などが赤字につながったことを説明した。

山川社長は、2024年度には黒字化を目指すと表明しており、再建への道のりは依然として厳しい状況にあるとの見方がされている。

札幌ドーム6億5100万円赤字の惨状に山川社長「プロ野球をやらせてくれないのでね」と恨み炸裂…キンコン西野「結果を出しているプロの意見を聞きなさい」

 札幌ドームの2024年度3月期決算は6億5100万円の赤字、最終収益は前期比で7億7100万円の減少となり、苦しい経営状況が明らかとなった。予想できていたこととはいえ、まさか赤字がこれほど増えるとは思わなかった読者も多いのではないか。ライターの小林英介氏が札幌ドーム経営の惨状をレポートするーー。

 6月21日、札幌ドームを運営している札幌市の第三セクター「株式会社札幌ドーム」の株主総会が開かれ、経営状況について報告された。

「プロ野球をやらせてくれないのでね」

 総会後、記者団の取材に応じた札幌ドームの山川広行社長は、苦虫を嚙み潰したように話した。今年1月から募集している命名権(ネーミングライツ)への応募も未だない状態。北海道日本ハムファイターズが札幌ドームを離れ、北海道北広島市にある「エスコンフィールド北海道」に移転してからというもの、札幌ドームにとってネガティブな報道が相次いだ。

「札幌ドームの末路」

「日本ハムから逃げられた札幌ドーム」

 当初は2億9400万円の赤字を予想していたとはいえ、それをも上回る大きな赤字になった。山川社長の「やらせてくれない」などという姿勢から見ても、札幌ドームの再建への道のりは、引き続き厳しいと言わざるを得ないだろう。会見の中で、山川社長は「見通しが甘かったのではないか?」との質問に「それには抵抗がある。うまくいかなかったのは事実。しかし、挑戦したことは挑戦した」などと述べ、2024年度には黒字化を目指すと表明した。

 札幌ドームは、株主総会と同日に公表した資料の中で、「新規自主イベントとして『全開エール』や、札幌ドーム開業以来初めてとなるフェス形式のイベント『SAPPORO MUSIC EXPERIENCE2024』が開催されるなど、コンサートやコンベンション、アマチュアスポーツの利用日数が増加した」と強調。しかし「北海道日本ハムファイターズの公式戦の開催がなくなったことが影響し、総イベント開催日数は前期比26日減の98日となりました」「貸館事業・商業事業・広告事業を含むその他営業収益では大幅な減収となりました」などとして、2021年3月期以来、4回目の赤字になったとした。