ハンガリー首相が展開する独自外交、ＥＵ諸国が抗議方法を検討
欧州連合（ＥＵ）加盟国がハンガリー首相のロシアや中国、米国への外交活動に抗議し、議長国会合への不参加を検討。
スウェーデン首相がオルバン首相の職権乱用を非難し、欧州連合全体を代表していないと指摘。
オルバン首相はロシア、中国、米国などを訪問し、外交活動を展開。ハンガリーで非公式会合が開かれることから対立が表面化。
（ブルームバーグ）： ハンガリーのオルバン首相がロシアやウクライナ、米フロリダ州の会員制高級リゾート「マールアラーゴ」を訪問し、独自の外交を展開していることについて、複数の欧州連合（ＥＵ）加盟国がこれに抗議する方策を検討している。
スウェーデンのクリステション首相によれば、同国のほかフィンランド、ポーランド、さらにエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国の閣僚らは、今年下期のＥＵ議長国であるハンガリーで行われる非公式会合を最初のうちは欠席する。スウェーデンは代わりに下位の高官を派遣するという。
クリステション氏は11日、ワシントンで開かれている北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）サミットで記者団に対し、オルバン氏は「事実上、議長国としての職権を乱用している」と非難。「ロシア訪問では、オルバン氏が他国の首脳、ましてやＥＵ全体を代弁していないことは、これまで明確に示してきた」とも述べた。
オルバン氏は先週、ロシアのプーチン大統領と会談するためにモスクワを訪れたほか、今週は中国の習近平国家主席とも会談した。さらに11日にはフロリダに向かい、トランプ前大統領と会う予定だ。
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原題：EU Nations Push to Censure Hungary’s Orban Over Putin Meeting（抜粋）
--取材協力：Arne Delfs、Ewa Krukowska、Justin Sink.
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