ハンガリー首相は「仲介役になれない」 ゼレンスキー大統領が苦言

AI要約

ウクライナのゼレンスキー大統領が欧州連合(EU)理事会の議長国ハンガリーのオルバン首相に対し、戦争を終結させるための仲介はできないと苦言を呈した。

オルバン首相はロシアとウクライナの和平交渉を促すための会談を行ったが、その姿勢に疑念が寄せられている。

ゼレンスキー大統領は、和平交渉の重要性を強調し、仲介役にはロシアに影響力を持つ経済大国や強力な軍事力を持つ国が必要だと指摘した。

ハンガリー首相は「仲介役になれない」 ゼレンスキー大統領が苦言

 ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、欧州連合(EU)理事会の議長国ハンガリーのオルバン首相について、戦争を終わらせるための仲介はできないとの見方を示し、苦言を呈した。ロイター通信などが伝えた。

 オルバン氏は、ロシアとウクライナの和平交渉を促す「平和ミッション」だとして、2日にゼレンスキー氏、5日にロシアのプーチン大統領、8日には中国の習近平(シーチンピン)国家主席のもとをそれぞれ訪れて会談した。ただ、ロシアに融和的な姿勢をとるオルバン氏は、プーチン氏との会談をウクライナやEU側に事前に知らせていなかった。

 ゼレンスキー氏は、和平交渉の実現に向けた仲介役について、ロシアに影響を与えられる経済大国か、ロシアより強力な軍事力を持つ国でなければ、その役割は果たせないと指摘。「そうした国は多くない。米国や中国、EU全体ならできるが、(EUに加盟する)1国ではない」と述べた。