夫の月収は手取り30万円ですが「毎月25万円」の固定費がかかります…ほかの家庭も同じでしょうか?

AI要約

固定費を節約することが必要な場合、平均的な固定費の金額を把握することが重要です。

家計に不安を感じる人が増えており、高収入でも不安を感じる人がいることが分かっています。

具体的な行動として節約を始める人が多いので、固定費の見直しは重要です。

夫の月収は手取り30万円ですが「毎月25万円」の固定費がかかります…ほかの家庭も同じでしょうか?

給与が入ってきても「毎月かかる一定額の固定費を支払うと手元に残るお金が少ない……」という人もいるでしょう。残ったお金から食費やレジャー費・医療費などを支払うことになるため、固定費の金額が大きいと足りるのか不安になってしまうこともあるかもしれません。

平均的な月々の固定費がいくらぐらいなのかを確認し、自分の家庭と比較してみるといいでしょう。そして、固定費の節約が必要かどうかを考えてみることがおすすめです。

本記事では、固定費の平均や節約方法とともに、家計に不安を感じている人の割合についてもご紹介します。

近年は円安や物価の上昇により、家計に不安を感じている人が増えていると考えられます。株式会社400Fが実施した「円安・物価上昇による家計意識」に関するアンケート調査の結果によると「家計に不安を感じている」と答えた人が87%以上を占めているのです。

世帯年収別の回答結果を見てみると、世帯年収が1000万円以上1200万円未満の層でも「家計への不安を非常に感じる」という人が26%、「少し感じる」という人が48%もいるということなので、年収が高くても不安に感じている人は一定数いることが分かりました。

また、家計に不安を感じている人のうち、行動に変化があった人の割合が61%以上で、具体的な行動としては「節約を始めた」「家計を見直した」などが挙げられています。

固定費とは、毎月一定額必要な費用のことです。例えば、家賃や住宅ローンなどの住宅費、水道光熱費、インターネットや携帯電話代などの通信費、保険料などが該当します。また、習い事をしている場合はその費用も固定費として扱うことになるでしょう。

総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、二人以上世帯の消費支出のうち、固定費に該当するものの平均額は表1の通りです。

※総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成

たとえばこれに、住宅ローンの返済費用が加わると、固定費はさらに高額になります。国土交通省住宅局の「令和4年度 住宅市場動向調査」によると、住宅ローン年間返済額は全国平均で174万円、1ヶ月に換算すると14万5000円です。この金額と表1の合計を合わせた23万2239円が固定費の平均額となります。

今回の事例では固定費が「月25万円」ということなので、平均より2万円近く高いことになるでしょう。手取り30万円だと残りの生活費として使えるお金が5万円しかないことになるため、貯金を切り崩さなければ厳しいかもしれません。