欧州議会の新右派会派、仏国民連合が主導 3番手の勢力

AI要約

ハンガリーのオルバン首相が率いる欧州の愛国者会派が成立し、フランスの極右政党国民連合が主導。会派は84人で欧州議会で3番目に大きな勢力となった。

新会派は移民反対の他、EUの権限を加盟国に移行することを目指し、フォンデアライエン委員長の中道右派と対立する展望。

新会派の会長は国民と市民に仕えるために行政機関を取り戻すことを宣言。会派はイタリアの政党も含め、ECRよりも大きな勢力となった。

欧州議会の新右派会派、仏国民連合が主導 3番手の勢力

[ブダペスト/ブリュッセル 8日 ロイター] - ハンガリーのオルバン首相が結成した欧州連合(EU)欧州議会の新たな右派会派「欧州の愛国者」は8日、マリーヌ・ルペン氏が率いるフランスの極右「国民連合(RN)」が同会派を主導することになったと発表した。

これにより欧州の愛国者にはRNの欧州議員30人が加わって総勢84人となり、欧州議会で3番目に大きな会派が誕生した。

RNは8日に欧州の愛国者に合流。オーストリアの自由党、ハンガリーのフィデス、チェコの中道右派「ANO」は既に同会派入りに合意していた。

新会派は目標として反移民に加え、ブリュッセルのEU本部から加盟国へ、より多くの権限を移行することを掲げている。新会派は、フォンデアライエン欧州委員長の続投を支持した中道右派「欧州人民党(EPP)」との対立軸となりそうだ。

新会派の会長に選出されたRNのバルデラ党首は「われわれは愛国者勢力として、国民と市民に仕えるために行政機関を取り戻すとともに政策を新しい方向へ向けることを目指し、協力して取り組む」と表明した。

新会派には、フィデスから11人、イタリアの「同胞」から8人が加わっている。新会派は、イタリアのメローニ首相率いる右派政党が入る「欧州保守改革(ECR)」よりも大きな勢力となった。