ルワンダ30年、長崎で追悼式 駐日大使「虐殺に反対の声を」

AI要約

1994年に約80万人が犠牲となったとされるルワンダ大虐殺から30年が経過し、長崎原爆資料館で追悼イベントが開催されました。ムカシネ・マリー・クレール駐日大使が大量虐殺や憎悪に反対する重要性を訴え、平和への思いを共有しました。

イベントは福島市在住の難民出身で大虐殺によって兄を亡くした永遠瑠マリールイズさんが中心となって企画されました。長崎市では平和教育や継承活動が行われ、虐殺と原爆投下の悲劇に共通点を見出しました。

大使は、人類の悲劇である原爆と虐殺について言及し、命を奪う行為に対して声を上げる必要性を強調しました。

 1994年に約80万人が犠牲となったとされるルワンダ大虐殺から今年で30年。長崎原爆資料館で17日、追悼イベントが開かれ、ムカシネ・マリー・クレール駐日大使が「私たちは皆、大量虐殺や憎悪がどこで起ころうとも反対の声を上げなければならない」と訴えた。

 イベントは同国出身で内戦により難民となり、日本国籍を取得した福島市在住の永遠瑠マリールイズさん(58)が中心となって開催。自身も大虐殺で兄を失ったという。最後の被爆地として平和教育をはじめ継承活動を続けてきた長崎市で、平和への思いを共有する狙いで企画。大使は原爆投下と虐殺を「どちらも膨大な数の命を奪った人類の悲劇だ」と述べた。