相互 「値上げを忘れるほどの笑顔を」藤原社長

AI要約

菓子卸・相互(京都府八幡市)の藤原弘社長は、消費者の節約志向や厳しい流通環境について述べ、8月に見本市を開催する意向を表明。

互盛会には54社の取引先メーカー関係者が参加し、インバウンド需要の回復や祇園祭の経済効果などが議題となった。

懇親会では京都の夏を楽しみながら、原材料費の上昇や消費者理解の必要性について話し合われた。

相互 「値上げを忘れるほどの笑顔を」藤原社長

菓子卸・相互(京都府八幡市)の藤原弘社長は12日、京都市で開いた互盛会の席上、「消費者の節約志向は避けられないが、三位一体となり乗り切らなければならない」と述べた。

5年ぶりに開催された同会には、取引先メーカー54社の関係者が参加した。猪久保会長(カルビー近畿支店長)が「円安や気候変動による原料高騰など先行きが見通せない環境にある。一方でインバウンド需要は回復し、京都では祇園祭の経済効果が近年で最高となった。経済の底上げに期待する」とあいさつした。

総会後は雨のあがった鴨川沿いの川床で懇親会が開かれ、参加者は京都の夏の宵を楽しんだ。

藤原社長の話 5年ぶりに開催することができた。コロナ禍での営業活動への協力に感謝申し上げる。昨年の5類移行後、日常を取り戻したように見えるが、原材料や物流コストの上昇、人手不足など流通業界を取り巻く環境は厳しい。

これまでも消費者離れを防ぐために減量などで対応したがそれも限界に来ており、値上げという形になっている。消費者の理解を得るための努力が必要だが、電気代の値上げなど節約志向は避けられない。8月には見本市を開催する。値上げを忘れるくらいの笑顔を届けられるものにしたい。