英航空ショー、供給網問題でも契約相次ぐ 日航はエアバス機発注

AI要約

英国で開催されている航空見本市では、航空機メーカーがカタール航空や日本航空などから多くの受注契約を締結した。

ボーイングはボーイング777や737MAX、エアバスはA350やA321neoなどの機種を受注し、総額は数十億ドルに上る。

カタール航空やフライドバイは今後も大規模な発注を予定しており、生産増加や供給網問題に直面している航空会社も多い。

英航空ショー、供給網問題でも契約相次ぐ 日航はエアバス機発注

Joanna Plucinska David Shepardson

[ファンボロー(英イングランド) 23日 ロイター] - 英国で開催されている航空見本市「ファンボロー国際航空ショー」では23日、サプライチェーン(供給網)圧力や納入遅れを巡る問題にもかかわらず、多くの受注契約が明らかになった。

ボーイングはカタール航空とマッコーリー・エアファイナンスとの契約を発表。エアバスは日本航空とヴァージン・アトランティックからの受注を獲得した。

カタール航空は「ボーイング777-9」を20機追加発注したと表明。シリウム・アセンドによると、契約額は約40億ドル相当と推定されている。

ボーイングはまた、マッコーリー・エアファイナンスから「737MAX-8」を20機(推定約10億ドル相当)受注した。

一方、日本航空は「エアバスA350-900」20機と「A321neo」11機を発注し、シリウム・アセンドによると総額は30億ドル強相当。ヴァージン航空は「エアバスA330-900」を7機(推定8億ドル)発注した。

カタール航空はまた、年末年始ごろにワイドボディジェット機の「大規模な」発注を行うとの見通しを示したほか、フライドバイも過去最大の発注に向けてエアバスやボーイングと初期段階の交渉を行っていると明らかにした。

エアバスもボーイングも数年分の生産を完売し、供給網問題で生産増に苦慮している。納入の遅れによって一部の航空会社はコロナ禍後の旅行ブームの恩恵が受けづらくなっている。