LVMH、主要事業が振るわず-高級品が売れたコロナ禍とは様変わり

AI要約

フランスの高級品ブランドグループ、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは消費者の高級品志向の冷え込みにより第2四半期の売上が伸び悩んでいる。

ファッション&レザーグッズ部門では売上高の伸びが鈍化し、アナリストの予想を下回った。上期の利益も予想に届かなかった。

高級品業界全体で消費者の購買意欲が低下し、他社も伸び悩んでいる状況が続いている。

(ブルームバーグ): フランスの高級品ブランドグループ、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンでは4-6月(第2四半期)に最大部門の売上高が伸び悩んだ。消費者の高級品志向が冷え込んでいる。

23日のLVMH発表に寄れば、主要事業であるファッション&レザーグッズ部門では、既存事業の売上高が1%の伸びにとどまった。アナリストらは1.95%の伸びを予想していた。上期の利益も予想に届かなかった。

同社の業績は21%の増収だった昨年第2四半期からは明らかに減速した。化粧品小売りのセフォラを含むLVMH部門でも、アナリスト予想の半分ほどしか伸びなかった。

コロナ禍当時は熱狂的な需要に支えられた高級品業界では、消費者の購買意欲低下に見舞われている。カルティエの親会社リシュモンが先週発表した四半期決算では、宝飾品部門が好調だったものの、全体での売上高はほとんど伸びていなかった。

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原題:LVMH’s Fashion Unit Sees Slower Growth as Luxury Spending Cools(抜粋)

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