〔欧州株式〕おおむね下落=英0.19%安、独0.14%高(28日)

AI要約

欧州株式市場は週末28日におおむね下落。英国ではFTSE100指数が0.19%減少し、週間では0.89%下落。

フランスでは極右・右派の勢力が台頭し、政治リスクが警戒されている。英国のGDP改定値が上方修正され、利下げ観測が後退。

個別銘柄では、JDスポーツ・ファッションなどが売られる一方、3iグループやエアテル・アフリカなどが上昇。

 【ロンドン時事】週末28日の欧州株式市場はおおむね下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比15.56ポイント(0.19%)安の8164.12で引けた。週間ベースでは0.89%安。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.14%高(週間は0.40%高)、フランスCAC40種指数は0.68%安(同1.96%安)、ストックス欧州600種指数は0.23%安(同0.72%安)だった。

 フランス国民議会(下院)選挙の第1回投票を30日に控え、極右・右派の台頭による政治リスクを嫌気した売りが続いた。また、英国の1~3月期の国内総生産(GDP)改定値が前期比0.7%増と速報値(0.6%増)から上方修正され、英早期利下げ観測が後退したことが英国株の重しとなった。

 FTSEの構成銘柄では、小売り大手JDスポーツ・ファッションが5.42%安と最も大きく売られ、流通大手マークス&スペンサーが2.52%安、高級衣料のバーバリーが2.44%安で続いた。一方、プライベート・エクイティ会社3i(スリーアイ)グループは2.23%高、通信大手エアテル・アフリカは1.26%高、保険大手ビーズリーは1.22%高となった。

 DAXでは、通販大手ザランドが2.67%高、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズが2.40%高、商用車大手ダイムラー・トラックが1.92%高と買われた半面、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズは2.82%安、電力大手RWEは1.99%安、航空機大手エアバスは1.82%安と下げた。