〔欧州株式〕おおむね下落=英0.55%安、独0.30%高(27日)

AI要約

欧州株式市場は27日に下落。主要株価指数がそれぞれ異なる動きを見せた。

スウェーデンのH&Mの業績不振やGSKの売り込みなどが影響し、小売り株やヘルスケア株が下落。

一方、FTSEではバーバリーやGSKが下落する中、DSスミスやモンディが上昇。DAXではMTUエアロやシーメンスが上昇する一方、ラインメタルやザルトリウスが下落。

 【ロンドン時事】27日の欧州株式市場はおおむね下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比45.65ポイント(0.55%)安の8179.68で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.30%高、フランスCAC40種指数は1.03%安、ストックス欧州600種指数は0.43%安だった。

 四半期業績が市場予想を下回ったスウェーデンのカジュアル衣料大手ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)が急落し、小売り株の下げを主導した。米当局が呼吸器合胞体ウイルス(RSV)ワクチンの60歳未満への使用推奨を見送ったことを受け、英製薬大手GSKを中心にヘルスケア株も売り込まれた。

 FTSEの構成銘柄では、高級衣料のバーバリーが6.45%安となり、GSKが4.60%安、保険大手プルデンシャルが3.29%安で続いた。一方、包装資材大手DSスミスは15.69%高と急伸。同業モンディは3.59%高、金融大手バークレイズも1.89%高と買われた。

 DAXでは、航空機エンジン大手MTUエアロが5.57%高、総合電機大手シーメンスが2.55%高、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズが1.90%高。半面、防衛大手ラインメタルは2.92%安、医療機器のザルトリウスは2.65%安、化粧品大手バイヤスドルフは2.50%安で取引を終えた。