〔欧州株式〕軒並み下落=英0.27%安、独0.12%安(26日)

AI要約

欧州株式市場は26日に軒並み下落。英国ではFTSE100が0.27%安の8225.33で引けた。

米個人消費支出物価指数の発表を控え、インフレ懸念から欧州債利回りが上昇し、株価が圧迫された。

フランスの国民議会選挙第1回投票を前に、リスク資産が売られる動きが見られた。

 【ロンドン時事】26日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比22.46ポイント(0.27%)安の8225.33で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.12%安、フランスCAC40種指数は0.69%安、ストックス欧州600種指数は0.56%安だった。

 注目度の高い米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を週末に控え、インフレ圧力が継続することへの懸念から欧州債利回りが上昇し、株価を圧迫した。30日のフランス国民議会選挙第1回投票を前にした警戒感もリスク資産を手放す動きにつながった。

 FTSEの構成銘柄では、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が2.59%安、段ボール大手スマーフィット・カッパが2.16%安、賭け屋大手エンテインが2.00%安と下げを主導。一方、医療機器のコンバテックは1.73%高、流通大手マークス&スペンサーは1.46%高、エネルギー小売り大手セントリカは1.32%高と買われた。

 DAXでは、航空機大手エアバスが2.82%安、化学大手BASFが2.60%安、自動車大手BMWが2.53%安と下げた半面、業務用ソフトウエア大手SAPは2.37%高、スポーツ用品大手アディダスは1.97%高、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズは1.53%高となった。