中国動画投稿アプリ「快手」、90以上のアカウントを“停止処分” 日中対立あおったなどとして

AI要約

中国で動画投稿アプリを運営するIT大手が、日中対立をあおる投稿に対応し、90以上のアカウントを処分した。

事件を受けて中国のSNS上で様々な意見が対立し、反日感情の先鋭化が懸念されている。

過去の事件を踏まえて、中国のIT企業が有害な情報に対する規制を行っている。

中国で動画投稿アプリを運営するIT大手は、日中対立をあおったなどとして90以上のアカウントを処分したと発表しました。中国南部の深センで、日本人の男子児童が刃物を持った男に襲われ死亡した事件を受けたものとみられます。

広東省・深センで、日本人学校に通う小学5年生の男子児童が、登校中に刃物を持った男に襲われ死亡した事件では、中国のSNS上で犯行を批判する声があがる一方、「日本の自作自演だ」といった投稿もみられました。

こうした中、中国の動画投稿アプリ「快手」は、「一部のユーザーが有害な情報をねつ造し、中国と日本の対立をあおっている」などとして、90以上のアカウントを停止するなど処分したと発表しました。事件を受けた対応とみられ、反日感情の先鋭化を警戒する中国当局の意向を反映したものだとみられます。

中国のSNSをめぐっては、今年6月、蘇州で日本人の親子らが男に切り付けられ、阻止しようとした中国人女性が刺されて死亡した事件の後にも、中国の複数のIT大手が同様の規制を発表していました。