ウクライナ、新たにロシア弾薬庫2カ所を攻撃 ゼレンスキー氏「戦争終結早める」

AI要約

ウクライナ軍はロシアの弾薬庫を攻撃し、露軍の攻撃能力を破壊する取り組みを強化している。

攻撃にはドローン部隊が参加し、国産兵器で行われた可能性がある。

一方、ロシアはウクライナ主導の和平案を協議するサミットに参加しないと表明した。

ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍参謀本部は21日、露南部クラスノダール地方と西部トベリ州の露軍弾薬庫をそれぞれ攻撃し、打撃を与えたと発表した。クラスノダール地方の弾薬庫はロシアの三大弾薬庫の一つだとし、攻撃当時、ロシアが北朝鮮から調達した弾薬2千トンを運び込んだ輸送部隊が敷地内にいたと指摘した。

ウクライナ軍は最近、露軍の兵站を破壊して戦力を低下させるため、露軍の弾薬庫を標的とした攻撃を強化している。

ウクライナ軍参謀本部によると、攻撃にはドローン(無人機)部隊などが参加した。同国のゼレンスキー大統領は21日のビデオ声明で、弾薬庫には露軍がウクライナ国内への攻撃に使用するミサイルや誘導爆弾が貯蔵されていたとし、「露軍の攻撃能力を破壊し、戦争終結を早めるものだ」と述べた。また、攻撃は国産兵器で行われたとも強調した。ウクライナ軍が最近実戦投入した新型ドローンが攻撃に使用された可能性がある。

ウクライナ軍は18日未明にもトベリ州の別の弾薬庫をドローンで攻撃。弾薬庫で大規模な爆発と火災が発生した。米紙ニューヨーク・タイムズによると、バルト三国エストニアの軍事情報当局者は20日、「砲弾75万発分に相当する規模の爆発が起きた」との見方を記者団に示した。

一方、露外務省のザハロワ報道官は21日、交流サイト(SNS)への投稿で、ウクライナ主導の和平案を協議する第2回「世界平和サミット」にロシアは参加しないと表明した。ゼレンスキー氏は同サミットを11月にも開催し、ロシアも招待する考えを示してきた。