「なんでわざわざ言うかね」 中国・深圳の日本人男児死亡事件めぐり、野口健さんのSNS発信が物議 「石原慎太郎以来だな」批判の声

AI要約

中国・深センで日本人学校に通う男児が刃物で襲われ死亡。事件に関連し、野口健さんの発言が物議をかもしている。

事件当日は反日感情が高まっており、野口さんは中国政府を批判。しかし、彼の「シナ」という表現が問題視される。

「シナ」という言葉には差別的な意味があると指摘され、野口さんの発言に対して批判が殺到している。

「なんでわざわざ言うかね」 中国・深圳の日本人男児死亡事件めぐり、野口健さんのSNS発信が物議 「石原慎太郎以来だな」批判の声

 中国・深圳で日本人学校に通う10歳の男児が刃物で襲われ死亡した事件に絡み、登山家の野口健さん(50)のSNS発信が物議を醸している。

 事件は18日、男児が保護者と登校中に男に腹部を刺され、19日に死亡した。中国の当局は、容疑者を拘束して取り調べているが、動機は明らかにされていない。事件が起きた18日は満州事変の発端となった「柳条湖事件」発生日で、中国国内では関連行事の開催で反日感情が高まっていた。

 野口さんは19日、自身のX(旧ツイッター)でこの事件に言及。「またしても日本人の子どもが狙われてしまった。シナの大使を国外追放すべき(注:原文のまま)」「最も弱い子供を狙うとは。これが連中の本性なのだろうし、それを押さえつける事が出来ない中国政府。もはや邦人を速やかに中国から引き上げさせた方がいい」などと投稿した。

 しかし、この「シナ」という表現が波紋を広げることに。「なんでわざわざシナって言うかね」「野口健さん『シナ』とか平気で使うのマジドン引きするわ」「石原慎太郎以来だな」「『シナ』という差別用語を平気で持ち出し、しかも中国との断絶を煽る。男児刺殺は許せない事件だが、国レベルの断絶へ拡大解釈するのは突飛」などと批判が殺到する事態となった。

 日本大百科全書によると「支那ということばに蔑視の意味はないが、日本人が使用すると蔑称的性格をもち、また中国人も侮蔑感を強くもつため、第二次大戦後は使用を避ける人が多くなっている」とある。