犯行現場にとどまり無抵抗で拘束 中国・深セン、邦人男児刺殺の男

AI要約

深センの日本人学校で10歳の男子児童が刺殺された事件で、容疑者は無抵抗な状態で現場に留まり身柄を拘束されたことが明らかになった。

犯行現場では男は無言であり、反日スローガンを叫ぶことはなかった。事件の背景には反日感情の高まりがあるとみられている。

男児は腹部と大腿部を刺され、果物ナイフ程度の刃物が使われた。母親らしい女性が大声で助けを求めていた。

 【深セン共同】中国広東省深センで日本人学校に登校中の男子児童(10)が刺殺された事件で、容疑者の男が犯行現場にとどまり、無抵抗な状態で身柄を拘束されたことが、21日までに目撃者の証言などで分かった。

 事件が起きた18日は満州事変の発端となった柳条湖事件から93年に当たり、反日感情が高まっていたことなどから日本人を狙った犯行との見方が出ている。目撃者によると男は無言で、反日スローガンなどを叫ぶことはなかった。歩道に倒れていた男児から数メートルの場所で「ぼうぜんとした様子で立ち尽くしていた」という。

 約200メートル離れた日本人学校の近くにいた警察関係者に取り押さえられたが、暴れることなどはなかった。

 地元の警察関係者によると、男児は腹部と大腿部を刺されていた。現場近くの路上には犯行に使われた果物ナイフ程度の大きさの刃物が落ちていた。一緒にいた男児の母親とみられる女性が大声で助けを求めていたという。