ウクライナ軍が“ロシア領内”クルスク州侵攻…ロ軍に“ミサイル提供”の北朝鮮 次の一手は「空の司令部」か

AI要約

ウクライナ軍が突如、ロシア領内クルスク州に侵攻し、ロシア軍との一方的な戦いが始まった。

両軍は橋の破壊や補給路の妨害など戦術的な行動を繰り返している。

ウクライナはロシア軍に非難のみならず、北朝鮮のミサイル攻撃にも直面している。

ウクライナ軍が“ロシア領内”クルスク州侵攻…ロ軍に“ミサイル提供”の北朝鮮 次の一手は「空の司令部」か

ロシアのウクライナ侵攻=特別軍事作戦は、2022年の開始以来、ウクライナ領土内での一方的な戦いであったが、8月6日、ウクライナ軍が突如、ロシア領内クルスク州に侵攻した。

ロシアの領土に外国軍が侵攻するのは、第2次世界大戦以来のこととされる。

越境しようとするウクライナ軍の車両の中には、戦場のレッカー車の役割をする特別な装甲車や戦場で敵の地雷原や障害物を処理して道を開く戦闘工兵車の姿もあった。これは、ウクライナ軍の侵攻が、敵地に忍び込み視察して、すぐに逃げ帰る越境偵察ではなく、ロシア領内に地雷や障害物など進路を阻むモノがあっても、目標地点を目指して進む姿勢を示唆していた。

つまり、ウクライナは戦争を部分的にもウクライナからロシアに移そうとしているようにもみえる。

もちろん、ロシアも反撃する。

ロシアの攻撃を受けた、ウクライナ国産のBTR-4装輪装甲車等の残骸の姿が映像に映し出されていた。

さらに、ロシア軍が公開した映像の中には、ウクライナ軍のT‐64BV戦車が、ほぼ真上からロシア軍のドローンに捕捉された映像もあった。

だが、ウクライナ軍も止まらない。8月12日、ウクライナ軍は、クルスク州を東西に流れるセイム川の橋を爆撃で破壊した映像を公開した。

さらに、もう一か所の橋も損傷したと伝えられ、ロシア軍の前線部隊と後方の間を結ぶ補給路を狙ったとの見方もある。ロシア軍がクルスクに増援するのを妨害しようというのだろうか。

その一方、東部ドネツク州などでウクライナ軍に挑み、ウクライナ各地に爆撃を仕掛けるロシア軍は、ウクライナの悩みであり続けている。

ゼレンスキー大統領は、8月11日、「北朝鮮のミサイルの1発が、キエフ州で2人を殺しました。1人は父親で、息子は4歳でした」と述べて、ロシア軍だけでなく、北朝鮮のミサイルを名指しで非難した。

その北朝鮮は、ミサイルの生産・配備を公然と進めようとしている。