観光客が洞窟に落としたスナック菓子で「世界が一変」、米国立公園が注意喚起

AI要約

ニューメキシコ州のカールズバッド洞窟群国立公園で、スナック菓子の持ち込み禁止を破り、洞窟内でスナック菓子を落とした結果、洞窟の生態系に大きな影響が生じた。

スナック菓子から発生した微生物やカビが洞窟内の生態系に深刻な影響を及ぼし、レンジャーたちが20分かけて清掃を行った。

公園は観光客に対し、洞窟内での飲食を控えるよう注意喚起を行っており、環境保護の重要性を強調している。

観光客が洞窟に落としたスナック菓子で「世界が一変」、米国立公園が注意喚起

(CNN) 米ニューメキシコ州のカールズバッド洞窟群国立公園で、持ち込みが禁止されているスナック菓子を観光客が持ち込んで洞窟内で落としたために、洞窟の生態系に「多大な影響」が生じたと公園当局が伝えている。

同公園の洞窟内では飲料水以外の飲食が禁止されている。しかし同公園のフェイスブックの6日の投稿によると、「ビッグルーム」と呼ばれる地中の広大な洞窟内の遊歩道から外れた場所で、スナック菓子のチートスが見つかった。

「人間のスケールにしてみれば、スナック菓子の袋を落とすのはささいなことに思えるかもしれない。だが洞窟の生命にとって、それは世界を一変させ得る」。同公園はそう書き込んでいる。

「加工トウモロコシは洞窟の湿気で柔らかくなり、微生物や菌類を宿すのに最適な環境を作り出した。すぐにカマドウマ、ダニ、クモ、ハエの一時的な食物網が出来上がり、周辺の洞窟や地層に栄養分をまき散らす。カビは周囲の表面のさらに高い場所へと拡散し、実を付け、死んで悪臭を放つ。そしてこのサイクルは続く」

レンジャーたちは20分かけて念入りにカビや異物を洞窟内の表面から取り除いた。スナック菓子から発生した微生物やカビの中には、もともと洞窟内の生態系には存在しなかったものも多かったと指摘している。

洞窟に与えた今回のような影響は「完全に防ぐことが可能だった」と投稿は指摘。対照的に、個々の観光客が残した痕跡は消すことが難しいと述べ、「大小を問わず、我々はどこへ行っても影響を残す。我々が後に残す世界は、それを発見した時よりも良い場所にしよう」と呼びかけている。

同公園のウェブサイトでは、飲料水以外のものを飲んだり食べたりすれば、動物を洞窟の中に呼び込んでしまうとして注意を呼びかけている。