ウクライナ軍、ロシア西部占領地域に事務所設置 越境攻撃を継続

AI要約

ウクライナ軍がロシア西部のクルスク州に軍司令官事務所を設置し、越境攻撃を続けていることが明らかになった。

ウクライナ大統領によると、攻撃は国境から35キロの地点まで進み、82の集落と1150平方キロメートルの地域を掌握したと報告されている。

ロシアはウクライナの越境攻撃に対し国境防衛と指揮統制を強化し、追加部隊を派遣することを発表した。

ウクライナ軍、ロシア西部占領地域に事務所設置 越境攻撃を継続

Olena Harmash Tom Balmforth

[キーウ 15日 ロイター] - ウクライナ軍のシルスキー総司令官は15日、越境攻撃を続けているロシア西部クルスク州の占領地域に軍司令官事務所を設置したと明らかにした。

自身のテレグラム・チャンネルを通じて発表した文書で「われわれはクルスク州で前進している。設置された軍司令官事務所で秩序と地元住民のあらゆるニーズを確保しなければならない」と説明。エドゥアルド・モスカリョフ少将が事務所のトップを務めるという。

ウクライナのゼレンスキー大統領が公開した動画によると、シルスキー氏は同大統領に対し、クルスク州における攻撃はこれまでに国境から35キロの地点まで進み、82の集落と1150平方キロメートルの地域を掌握したと報告した。

一方、ロシアは15日、ウクライナによるクルスク州への越境攻撃を受け、国境防衛と指揮統制を強化し、追加部隊を派遣することを発表した。

また、ロシアはウクライナ東部での攻勢も弱めておらず、ウクライナ側によると、ロシア軍の圧力が東部戦線で後退している兆候は見られない。重要な物流ハブであるポクロウシク市近郊ではここ数週間で最も激しい戦闘があったという。