豪賃金、第2四半期は前期比+0.8% 1年ぶり低水準

AI要約

オーストラリア統計局が第2・四半期の賃金価格指数(WPI)上昇率を発表し、市場予想を下回る結果となった。民間部門の賃金上昇率が鈍化し、労働市場の緩和が浮き彫りになった。

第2・四半期のWPI上昇率は0.8%であり、前年比は4.1%で変わらずだが、第3・四半期は鈍化が予想されている。民間部門の賃金上昇率も低水準で推移しており、失業率の上昇も懸念されている。

オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアの専門家は、賃金圧力の低下について言及し、現在の賃金上昇ペースはインフレ率の目標達成にはまだ不十分であると指摘した。

豪賃金、第2四半期は前期比+0.8% 1年ぶり低水準

[シドニー 13日 ロイター] - オーストラリア統計局が13日発表した第2・四半期の賃金価格指数(WPI)上昇率は前期比0.8%と、市場予想の0.9%を下回り、2023年第2・四半期以来の低水準となった。

民間部門の賃金上昇率が鈍化しており、労働市場が緩和していることが浮き彫りになった。第1・四半期は0.9%だった。

前年比では4.1%で変わらず。ただ、過去の上昇率が小幅に上方修正されており、第3・四半期は上昇率が前年比で大幅に鈍化する見通し。

民間部門の賃金上昇率は0.7%と、21年第4・四半期以来の低水準。高金利を背景に失業率が小幅に上昇している。

オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアのマクロ経済予測責任者ショーン・ラングケーク氏は「豪準備銀行(RBA)は賃金圧力の低下に多少安心するだろう」と指摘。

ただ「生産性の伸びが改善しない限り、現在の賃金上昇ペースはインフレ率を早期に目標に戻すにはまだ少し高すぎる」と述べた。