カナダ雇用者数、7月は2800人減 失業率は6.4%と横ばい

AI要約

カナダ統計局が発表した7月の雇用者数は前月比2800人減少し、失業率は6.4%と横ばいだった。通年では異例の3回利下げを見込むなど経済の弱体化を指摘。

短期金融市場では、中央銀行が追加利下げを予想される中で、正規雇用の平均時給は鈍化。労働参加率も低下し、26年ぶりの低水準。

エコノミストは、依然として弱い経済状況を踏まえ、今回の雇用統計がカナダの利下げにわずかな影響を与えると見ている。

カナダ雇用者数、7月は2800人減 失業率は6.4%と横ばい

[オタワ 9日 ロイター] - カナダ統計局が9日発表した7月の雇用者数は前月比2800人減少した。ロイターがまとめたアナリスト予想は2万2500人の増加だった。フルタイム従業員が増加する一方、パートタイムが減少したことが影響した。失業率は6.4%と前月から横ばい。予想は6.5%だった。

短期金融市場は、カナダ銀行(BOC、中央銀行)が9月4日の次回会合で25ベーシスポイント(bp)の追加利下げを決め、年末までに約3回の利下げが行われると見込んでいる。

カナダ中銀が注視する正規雇用の平均時給の伸びは7月に5.2%と、6月の5.6%から鈍化した。

エコノミストは、今回の雇用統計が依然として経済の弱体化を示唆しているため、カナダの利下げの軌道に及ぼす影響はわずかだとみている。

労働参加率は65%に低下し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の年を除いて26年ぶりの低水準となった。