世界の若者失業率、15年ぶり低水準の13% 経済成長が堅調

AI要約

世界の15-24歳の失業者数は6490万人にとどまり、失業率は13%で15年ぶりの低水準になった。

新型コロナウイルス感染の影響で経済成長が堅調だったことから、若者の労働需要が高まった。

しかし、アラブ諸国では高い失業率が続いており、東アジアと東南アジア・太平洋地域では失業率が上昇している。

世界の若者失業率、15年ぶり低水準の13% 経済成長が堅調

[チューリヒ 12日 ロイター] - 国際労働機関(ILO)が12日発表した若者の雇用動向に関する2024年版報告書によると、23年の世界の15―24歳の失業者数は計6490万人にとどまり、失業率は13%と15年ぶりの低水準になった。

新型コロナウイルス感染のパンデミック(世界的大流行)後に経済成長が世界的に総じて堅調だったためで、若者の労働需要が高まった。ILOは24、25年の失業率が12.8%に改善すると予測している。

一方で、アラブ諸国はコロナ危機以前の高い失業率の傾向が23年も続いた。東アジアと東南アジア・太平洋の両地域ではコロナ危機前の速い経済成長ペースが鈍化に転じ、失業率がコロナ危機前年の19年よりも上昇した。