米消費者、3年先インフレ期待低下 過去最低2.3%=NY連銀調査

AI要約

7月の消費者調査によると、3年先のインフレ期待が2013年以来の低水準の2.3%となり、1年先、5年先の期待は変わらず。

消費者が今後の債務返済に不安を抱えており、特に低所得世帯や高校を卒業していない人々で滞納のリスクが上昇。

失業率が高まるなか、債務返済の滞納リスクが20年4月以来の高水準に達していることが明らかになった。

[12日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が12日発表した7月の消費者調査によると、3年先のインフレ期待が2.3%と、6月の2.9%から低下し、2013年の調査開始以来の低水準となった。

1年先と5年先のインフレ期待はそれぞれ3.0%と2.8%で、いずれも6月から変わらずだった。

低所得世帯をはじめ、消費者が今後1年間に債務返済が滞る可能性が高まるとみていることも分かった。

最低返済額の支払いが滞る確率は平均13.3%と、6月から1ポイント上昇し、失業率が一時急上昇したコロナ禍初期に当たる20年4月以来の高水準となった。特に年収5万ドル未満の人や高校を卒業していない人で顕著に上昇した。