豪中銀副総裁、経済・政策見通し巡る不確実性強調

AI要約

オーストラリア準備銀行のハウザー副総裁は、経済予測の不確実性と金利据え置きの理由について説明した。

インフレ率の低下が遅れる要因や、不確実性による積極性低下の可能性に言及した。

失業率上昇や家計資産増加に伴う消費のリスクも指摘された。

豪中銀副総裁、経済・政策見通し巡る不確実性強調

[シドニー 12日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のハウザー副総裁は12日、経済予測には大きな不確実性が伴うとし、当局者が追加のデータを待つ間、金利を据え置いてきた理由の一つだと述べた。

ブリスベンで講演し、経済の余剰生産能力が当初予想より少ないことなどが原因でインフレが粘着的になっていると指摘。中銀が最新の見通しで、第2・四半期に3.9%だったコアインフレ率が目標レンジ(2─3%)内に低下するのは1年以上先の2025年末までと予測しているのはそのためだとした。

同時に、これらの予測には大きな不確実性があると強調。「より多くのデータを待ったり、自らの行動によって(確率は低いが発生すると影響が大きい)テールリスクを引き起こすのを回避しようとしたりするなど、不確実性によって積極性が低下する場合もあるかもしれない」と語った。

また、失業率が予想より速いペースで上昇するリスクや、予想される家計資産の増加を受けて消費がより強く伸びるリスクもあるとした。