【秋場所】全国各地で〝大の里フィーバー〟 新潟・糸魚川市では3会場でPV「うれしい限り」

AI要約

大の里が大関豊昇龍を破って13勝目を挙げ、2度目の優勝を果たし、大関昇進を確実にした。

大の里は初日から無傷の11連勝を続け、三役の地位で3場所合計33勝に到達し、14日目で自力Vを決めた。

大の里ゆかりの地域ではパブリックビューイングが開催され、地元や留学先の学校が盛り上がりを見せた。

【秋場所】全国各地で〝大の里フィーバー〟 新潟・糸魚川市では3会場でPV「うれしい限り」

 全国各地で〝大の里フィーバー〟だ。大相撲秋場所14日目(21日、東京・両国国技館)、関脇大の里(24=二所ノ関)が大関豊昇龍(25=立浪)を破って13勝目(1敗)を挙げ、自身2度目の優勝を達成。大関昇進を確実にした。

 大関とりがかかる今場所、初日から無傷の11連勝。13日目に大関琴桜(佐渡ヶ嶽)を撃破し、大関昇進の目安とされる三役の地位で3場所合計33勝に到達した。そしてこの日、過去3戦全敗(不戦勝を除く)だった豊昇龍を撃破し、14日目で自力Vを決めた。取組後は「優勝? うれしい。思い切ってやるだけだと思っていたし、最後は気持ちだった」と喜びをかみしめた。

 この大一番のため、大器とゆかりのある地域で、パブリックビューイング(PV)が開催された。地元の石川・津幡町では、町役場内の大ホールで行われ、矢田富郎町長(75)やファンを含む300人が参加。津幡町の担当者は「みなさんが会場にいたからこその一体感があったし、すごく盛り上がりました」とコメントした。

 また、大の里は新潟・糸魚川市の能生中、海洋高で6年間相撲留学した。同市内では3会場でPVを実施。能生生涯学習センターでは、同高相撲部の学生を含む約100人が声援を送った。市の担当者は「糸魚川で育っていった選手が大活躍して、優勝されるのはうれしい限り。能生の会場でも、海洋高の生徒のみなさんも応援してくれて、盛り上がったと聞いています」と大盛況ぶりを明かした。

 二所ノ関部屋は2022年6月に、茨城・阿見町に開設。この日は町の公民館でPVが行われ、地元のファン90人が参加した。阿見町の担当者は「優勝が決まって来場者一同、非常に盛り上がり、町で用意したくす玉も割って万歳した。二所ノ関部屋ができただけで大変うれしいけど、その部屋から強い力士が誕生した。ゆくゆくは横綱かというところで、ますます応援していきたいと思っています」と、大器のさらなる飛躍に期待を寄せた。

 全国から期待を背負う〝スーパースター〟が、今後も角界を盛り上げそうだ。