大の里は連勝が11でストップ 土俵際の逆転負けに呆然「攻めの甘さがあった」/秋場所

AI要約

若隆景が関脇大の里を寄り切って勝利し、9勝3敗として大関昇進の可能性が浮上する展開に。

大の里の連勝は11でストップし、首位争いが1差に縮まる。

大の里は連勝が止まった後、霧島に敗れており、大関昇進の目安はあと1勝となっている。

大の里は連勝が11でストップ 土俵際の逆転負けに呆然「攻めの甘さがあった」/秋場所

大相撲秋場所12日目(19日、両国国技館)元関脇で東前頭7枚目の若隆景(29)が、関脇大の里(24)を寄り切って9勝3敗とした。成績次第で大関昇進の可能性が浮上する大の里の初日からの連勝は11で止まった。単独首位は変わらないものの、後続とは1差に縮まった。関脇霧島(28)は大関琴桜(26)を上手投げで破り、10勝目。大の里を追う2敗は、霧島と平幕高安(34)の2人。

館内に歓声と悲鳴が巻き起こった。大の里は若隆景を土俵際まで追い込みながら逆転で寄り切られ、呆然(ぼうぜん)とした表情を浮かべた。連勝が11で止まった。

初日の熱海富士戦こそ物言いがつく相撲だったが、以降は相手を圧倒してきた。しかし11日目の琴勝峰戦は、再び物言いがついた末の白星。「昨日からよくなかった。昨日の落とし穴にはまった感じがあった。攻めの甘さがあった」と唇をかんだ。

大関昇進の目安とされる「直近3場所を三役で33勝以上」にあと1勝としていたが持ち越し。ただ、2度目の賜杯に向けて単独トップは変わらず、残り3日で後続に1差をつける。「また明日、集中して」と、琴桜とぶつかる13日目を見据えた。(石井文敏)