大の里 大関昇進へ文句なしの2度目V&34勝目 「迷いなく思い切って」天敵・豊昇龍撃破「最高の相撲」

AI要約

大関・大の里が14日目で大関・豊昇龍を破って2度目の優勝を決め、大関昇進を確実にした。

大の里は初土俵からわずか9場所で史上最速の大関昇進を果たし、5場所で2度の優勝を達成し、史上最速となった。

大の里は12日目に平幕・若隆景に敗れるも、大関・琴桜と大関・豊昇龍を連勝して優勝を決めた。

大の里 大関昇進へ文句なしの2度目V&34勝目 「迷いなく思い切って」天敵・豊昇龍撃破「最高の相撲」

 ◇大相撲秋場所14日目(2024年9月21日 両国国技館)

 大相撲秋場所は21日、東京・両国国技館で14日目の取組が行われ、関脇・大の里(24=二所ノ関部屋)が大関・豊昇龍(25=立浪部屋)を破って13勝目を挙げ2場所ぶり2度目の優勝を決めた。前日には大関・琴桜(26=佐渡ケ嶽部屋)を下して大関昇進目安とされる3場所合計33勝に到達。初土俵から所要9場所での史上最速大関昇進を確実にしており、優勝で快挙に花を添えた。新入幕から所要5場所で2度目の優勝を果たすのは、栃木山の7場所を上回る史上最速となった。

 大関昇進を目指した今場所は初日から破竹の11連勝。12日目に優勝経験がある平幕・若隆景に敗れるも、切り替えて前日は琴桜に勝利。この日は初顔合わせからいずれも下手投げで3連敗(先場所は大の里の不戦勝)を喫している豊昇龍が相手だったが、勢いに乗る大の里がもろ手突きで一気に押し出して完勝。連日の大関戦勝利で優勝を決めた。

 これで3場所合計34勝となり、大関昇進へ文句なしの成績を残した。優勝を決めた後、大の里はテレビ中継のインタビューに応えて「明日まだ1日ありますが14日目で優勝を決めることはうれしい」と喜びを表現。「立ち合いが大事だと思っていたのでよかった。迷いなく思い切っていきました。最高の相撲を取りました」と振り返り、「集中して何も考えないで思い切っていけたんで良かった」と話した。

 場所後の大関昇進の話題を振られると「優勝という結果で…まだ場所終わってないのでもう1日しっかり最高の結果で終わりたいなと思います」とし、千秋楽へ「思い切って締めくくりたい」と意気込んだ。