【秋場所】大の里 2度目の優勝 大関昇進も決定的…高田川審判部長「強い。素晴らしい」

AI要約

大相撲秋場所14日目、大関昇進の可能性を高めた大の里が豊昇龍を破り、13勝目を挙げて2度目の優勝を果たした。

大の里は強さと集中力を発揮し、大関昇進を実現するための条件をクリアした。

審判部も大の里の相撲内容を高く評価し、大関昇進が決定的な状況になったことを示唆している。

【秋場所】大の里 2度目の優勝 大関昇進も決定的…高田川審判部長「強い。素晴らしい」

 新大関誕生へ――。大相撲秋場所14日目(21日、東京・両国国技館)、関脇大の里(24=二所ノ関)が大関豊昇龍(25=立浪)を一方的に押し出して撃破。13勝目(1敗)を挙げて自身2度目の優勝を決めた。取組後は「まだ1日ありますけど、14日目で優勝を決めるというのはうれしい。最高の相撲を取れました。集中して、何も考えないで思い切っていけたのでよかったです」と素直に喜んだ。

 大関とりの目安は三役の地位で3場所合計33勝とされる中、この日で34勝目。しかも、そのうちの2場所で優勝と文句のつけようのない好成績を残している。大関昇進を預かる審判部の高田川部長(元関脇安芸乃島)は、この日の大の里について「本当に言うことない。一気の厳しい攻めで、強いなという相撲。豊昇龍は気合入っていたけど、何もさせなかった。それぐらい出足が鋭かった」と絶賛した。

 今場所全体を通じての相撲内容についても「前に出ていますから、言うことはない。初日のもつれた相撲ぐらいで、あとは怖がらずにどんどん前に出ていますから。今日なんかは特に、一番いい相撲を取った。強い。2度の優勝? 素晴らしい。最高の流れじゃないですか」と高く評価する。さらに、高田川部長は千秋楽(22日)の昼に大の里の大関昇進について審判部内で協議することを明言。昇進は決定的な状況となった。

 大の里は「まだ場所が終わってないので、もう一日しっかり、最高の結果で終わりたい」。最後の一番も白星で締めくくり、優勝と大関昇進に花を添えるつもりだ。