【高校野球】吉田輝星弟・大輝を温存し金足農が6年ぶり決勝、代役先発・近藤「絶対に吉田を休ませたかった」

AI要約

ノーシードの金足農が秋田工を8―0の7回コールドで破り、夏の甲子園での決勝進出を果たした。夏の甲子園での準優勝から6年ぶりの快挙となった。

先発投手の近藤暖都が5回3安打無失点の好投を見せ、完封リレーを達成。打撃面でも中嶋悠斗の活躍などで着実に得点を重ね、優位に試合を進めた。

吉田大輝は準決勝に登板せず、決勝への温存としてチームを支える考え。全試合連続完封をマークしており、決勝に臨むことができる万全の状態だ。

【高校野球】吉田輝星弟・大輝を温存し金足農が6年ぶり決勝、代役先発・近藤「絶対に吉田を休ませたかった」

◆第106回全国高校野球選手権秋田大会 ▽準決勝 金足農8―0秋田工=7回コールド=(19日・さきがけ八橋)

 ノーシードの金足農が秋田工を8―0の7回コールドで破り、夏の甲子園で準優勝を果たした18年以来6年ぶりの決勝進出を決めた。18年のエースでオリックス・吉田輝星の弟・大輝(2年)は登板せず。先発した近藤暖都(はると、3年)が5回3安打無失点の好投を見せるなど、4投手の継投で完封リレーを決めた。普段は外野を守り、今年の公式戦で初先発だった近藤は「絶対に吉田を休ませて、決勝に温存するんだという気持ちで投げました。3年間で一番調子が良かった」と振り返った。

 打っては2回に中嶋悠斗右翼手(3年)の中犠飛で先制すると、その後もスクイズなど足を絡めた攻撃で相手のミスを誘って着実に加点。途中から雨が降る中で終始優位に進めた。

 吉田大輝は今大会、初戦の2回戦(10日)で第1シードの明桜に延長10回タイブレークのすえ完投勝ち。3回戦(13日・対大館桂桜)、準々決勝(16日・対本荘)と連続完封をマークして、全28回356球を1人で投げ抜いていた。決勝は21日で、中4日と万全の状態で臨むことができる。