金足農・吉田大輝が準決勝で今大会初のベンチスタート 大会序盤から実力校と接戦で3連投/秋田

AI要約

金足農のエース大輝が今大会初めてベンチスタートとなり、背番号9の選手が先発マウンドに上がる。

大輝は今大会3試合全て完投し、制球力も兼ね備えている。疲労が懸念される状況でもあるが、投手の関節検査が行われている。

兄の輝星が過去に全試合1人で投げ切った経験がある中、大輝は兄に負けない意気込みを見せている。

金足農・吉田大輝が準決勝で今大会初のベンチスタート 大会序盤から実力校と接戦で3連投/秋田

<高校野球秋田大会:金足農-秋田工>◇19日◇準決勝◇さきがけ八橋球場

 オリックス吉田輝星投手(23)の弟で、金足農の2年エース大輝(たいき)が、今大会初めてベンチスタートとなった。背番号9の近藤暖都外野手(3年)が先発マウンドに上がる。

 大輝は今大会3試合全て1人で投げ抜いてきた。初戦の2回戦(10日)では、春の県大会を制した第1シードのノースアジア大明桜を、10回124球で2失点完投(3-2)。3回戦の大館桂桜戦(13日)は104球で4-0、準々決勝の本荘戦(16日)は128球で2-0の完封勝利を飾った。

 3回戦での省エネ完投や、3試合28イニングでわずか3四死球の制球力もあり、高野連が定めている「1週間500球以内」のガイドラインには余裕を残している。また、今大会では準々決勝以降、試合後に投手の関節検査が行われている。

 疲労が懸念される状況ではあるが、大会序盤から実力校との対戦が続いている。本荘戦後、中泉一豊監督は「継投は常に念頭にある。休ませたい気持ちもある。(次戦の投手起用は)話し合います」としていた。 兄の輝星は18年夏、同校のエースとして秋田大会5試合を全て1人で投げ切った。準優勝を果たした甲子園でも、大阪桐蔭との決勝戦の途中までマウンドを譲らなかった。大輝は「投げる体力は誰にも負けない。お兄さんは全部投げて優勝してるので、そこは負けたくない」と意気込んでいた。

 勝利すれば、秋田南-秋田商の勝者と21日に決勝を戦う。