H3ロケット3号機、7月1日打ち上げ 発射地点へ移動、担当者「無事に宇宙へ届けたい」

AI要約

日本の次世代主力ロケット「H3」3号機が打ち上げ準備を進め、7月1日に打ち上げられる予定。

機体は発射地点に移動し、最終段階の作業が行われる。

打ち上げ成功で国の先進レーダー衛星「だいち4号」を軌道に投入、重要なミッションが達成される見込み。

H3ロケット3号機、7月1日打ち上げ 発射地点へ移動、担当者「無事に宇宙へ届けたい」

7月1日に打ち上げられる予定の日本の次世代主力ロケット「H3」3号機は6月30日夜、格納されていた種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)の大型ロケット組立棟を出て発射地点に移動し、打ち上げに向けた最終段階の作業に入った。

機体は30日午後8時30分、大型ロケット組立棟から移動発射台でゆっくりと移動を始め、約30分かけて約400メートル離れた発射地点に到着。配管の接続や燃料の充塡、電気系統のチェックなど、打ち上げに向けた詰めの作業に取りかかった。

3号機は7月1日午後0時6分に打ち上げられ、発射から約16分後、災害時の迅速な状況把握などに活用する国の先進レーダー衛星「だいち4号」を軌道に投入する。順調にいけば、H3による国の重要な大型衛星打ち上げの初成功となる。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)とともにH3を共同開発した三菱重工業の担当者は「衛星打ち上げの実用段階移行に向けて、非常に重要なミッションだ。最後まで丁寧に仕上げ、だいち4号を無事に宇宙へ送り届けたい」と語った。