「H3」3号機、7月1日正午過ぎに打ち上げ…地球観測衛星「だいち4号」を搭載

AI要約

新型ロケットH3の3号機が鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる。

政府の地球観測衛星「だいち4号」を搭載し、3号機は実用の大型衛星の打ち上げに成功すれば初めて。

だいち4号は高性能なレーダー機器を備え、被災地の状況把握や地殻変動の監視に役立つ。

 日本の新たな大型主力ロケット「H3」の3号機が1日正午過ぎに鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる。前日の30日夜には、機体を組み立て棟から発射地点に移すなど、打ち上げに向けた最終段階の準備が進められた。

 3号機は全長約57メートル、直径約5・2メートルで、政府の地球観測衛星「だいち4号」を搭載する。H3は昨年3月の初号機の打ち上げに失敗したが、今年2月の2号機で初めて成功した。実用の大型衛星の打ち上げに成功すれば3号機が初めてで、開発は大きな山場を迎える。

 だいち4号は、夜間や悪天候下でも観測できる高性能なレーダー機器を備え、被災地の状況把握や地殻変動の監視などに役立てられる。

 3号機は当初、30日に打ち上げる予定だったが、天候悪化が予想されたため、1日に延期された。