トイレの表示に「声を大にして言いたい」こと 市役所の配慮に反響 「日本中に広まって」

AI要約

障害のある人でも使いやすいトイレの案内板が話題に

水戸市役所の多目的トイレが左右まひ用に配慮

左右まひによってトイレの使い勝手が変わることに注目

トイレの表示に「声を大にして言いたい」こと 市役所の配慮に反響 「日本中に広まって」

「これ声を大にして言いたいんですが、水戸市役所の多目的トイレ入口には『右まひ用』『左まひ用』の説明がついてます」

障害のある人でも使いやすいトイレの、位置を知らせる案内板。その写真が、こんな文言とともに投稿されました。反響を集めた内容について、投稿者と水戸市に話を聞きました。

Xで3万件以上の「いいね」を集めたのは、「坂大樹@片麻痺YouTuber社長」のこんな投稿でした。

《これ声を大にして言いたいんですが、水戸市役所の多目的トイレ入口には「右まひ用」「左まひ用」の説明がついてます。

全フロア左右麻痺に対応してるのが最善ではあるのだろうけど、スペースの関係で難しい場合、こういう配慮をしてくれるのは非常に助かる》

投稿には、トイレが対応している利用目的を階ごとに示している案内板の写真が添えられています。

赤ちゃんのおむつ替えベッドや、オストメイト対応、介助用のベッドなど、それぞれの有無がマークで示されています。

中でも車いすのマーク下に注目すると、「左まひ」「右まひ」の文字。

「たしかにまひがどちらかでデザインも変わってきますね」「日本中に広まってほしい」と多くのコメントが付きました。

同様の内容を投稿したインスタグラムのストーリー(24時間で消える投稿)には、100件ほどの反応があったといいます。

この投稿をした坂大樹さんと、妻の坂亜紀子さんに話を聞きました。

掲示を見つけたのは亜紀子さんだったといいます。

家族で水戸市役所に出かけたときのこと。庁舎内2階のレストランを利用した際、子どもを連れて立ち寄ったトイレ近くで見かけたそうです。

「これまで右まひ用と左まひ用の表記があるものは見たことがなかった」(亜紀子さん)と、思わず写真を撮ったといいます。トイレから戻り、5年前の脳出血が原因で左まひがある大樹さんに写真を見せると、大樹さんも「初めて見た」と驚き、Xでも投稿したのだといいます。

左にまひのある大樹さんによると、「まひが左にある場合、トイレットペーパーやボタンは、まひのない右側にある方が便利です」と、まひがどちらにあるかによって、トイレのボタン配置など使いやすいデザインが変わるといいます。

中でも、手すりは重要だそうで、まひのない側にあると、立ったり座ったりするときの動作がとりやすいそう。

大樹さんはまひはあるものの、車いすは使っていないため、今回のようなトイレの案内板にはそこまで注意を払ったことはありませんでした。