松本・深志に天ぷら専門店「千の音」移転 「より天ぷらに集中して精進を」

AI要約

天ぷら専門店「千の音」が松本・深志神社近くに移転して1カ月が過ぎた。新しい店舗は広く、コース料理のみで昼夜それぞれに異なる価格設定がある。

店主の藤原卓矢さんは高校卒業後、天ぷら職人としての道を歩み、独立開業した。彼の情熱と技術はインスタグラムでも人気を集めている。

藤原さんは常連客の支えを受けながら、天ぷらにより集中し向き合うことができると感じており、今後も頑張っていきたいと語っている。

松本・深志に天ぷら専門店「千の音」移転 「より天ぷらに集中して精進を」

天ぷら専門店「千の音」(松本市深志3、TEL 0263-55-6305)が松本・深志神社近くに移転して1カ月が過ぎた。(松本経済新聞)

 店舗面積は約17坪。カウンターと小上がりに計10席を設ける。松本城近くの小路にあった前の店舗からおよそ倍の広さになり、小上がりでは子ども連れでもゆったり過ごすことができる。

 コース料理のみで、昼(要予約)は平日=5,500円から、土曜・日曜=8,800円から、夜(予約優先)は1万3,200円から。内容は相談に応じる。食材は、店主の藤原卓矢さん自らが週に数回、東京・豊洲で仕入れている。「車での行き来はやはり大変だが、市場は料理人を鍛えさせてくれる場所なので、気持ちが高まる」と話す。

 藤原さんは高校3年生で天ぷら職人を志し、松本調理師製菓師専門学校を卒業後、上京して専門店に勤務。25歳の頃には米国大使館で天ぷらを出すほどになった。その後、松本に戻って2021年、29歳で独立開業した。

 自らを「天ぷら揚げること以外ポンコツ」と呼ぶ藤原さん。「豊かな食の喜びの提供と良い天ぷらを揚げるため」と、日々励む姿を紹介するインスタグラムも人気を集める。「店を始めて、良いことも大変なこともあるが、常連客の皆さんに支えられている。3年やって、より天ぷらに集中して向き合えていると感じているので、これからも頑張りたい」とも。