北アルプス、八ヶ岳連峰などで山岳遭難相次ぐ 2日間で7件 転倒、滑落…5人重傷 警察「自分のレベルに合った山を選んで」

AI要約

北アルプスや八ヶ岳など長野県内の山岳で週末に相次いで遭難が発生し、5人が重傷を負った。

京都市の男性会社員が北アルプス槍ヶ岳で行動不能になり、ヘリコプターで救助される。また、横浜の男性会社員が雨飾山で右足を骨折する重傷を負った。

神奈川県の男性団体職員が御嶽山で転倒・負傷し、救助隊によって山小屋に収容される。足首を骨折した男性は病院に搬送される。

北アルプス、八ヶ岳連峰などで山岳遭難相次ぐ 2日間で7件 転倒、滑落…5人重傷 警察「自分のレベルに合った山を選んで」

週末、北アルプスや八ヶ岳連峰など長野県内の山岳で遭難が相次ぎました。7日(土)、8日(日)の2日間で7件発生し、このうち5人が重傷を負いました。

7日、北アルプス槍ヶ岳では登山中の京都市の会社員の男性が疲労で動けなくなり、ヘリコプターで救助されました。

救助されたのは京都市の48歳の会社員の男性です。

男性は5日に単独で入山し、槍ヶ岳の山頂を目指して北鎌尾根を登っていましたが疲労のため行動不能になりました。

7日午前6時過ぎに本人が救助を要請し、午前9時半過ぎに長野県警のヘリが救助して松本市内の病院に搬送しました。

疲れてはいるものの、けがは無いということです。

北鎌尾根は急峻な岩場の続く熟達者向けのバリエーションルートです。

また、長野県小谷村と新潟県糸魚川市の境にそびえる雨飾山(あまかざりやま 標高1963m)で7日、横浜の男性が転倒して下山できなくなりヘリコプターで救助されました。

救助されたのは横浜市の61歳の会社員の男性です。

7日に単独で日帰りの予定で小谷村の登山口から入山しましたが、午前10時半頃、下山中に標高1700m付近で転倒して右足を負傷し歩けなくなりました。

男性からの要請を受けて長野県警のヘリが出動し、男性を救助して午後0時半前に病院に搬送しました。右足首を骨折する重傷だったということです。

雨飾山は標高こそ2000mに満たないものの北アルプスや日本海の展望に優れています。小谷村の登山口から山頂に至る登山道はブナ林や沢、岩場など変化に富んでいて、深田久弥の「日本百名山」にも選ばれた人気の山です。

御嶽山(標高3067m)の山頂付近では7日、神奈川県平塚市の団体職員の男性(42)が転倒して負傷しました。

遭難した男性は2人パーティーで7日に入山し、山頂の剣ヶ峰から王滝頂上に向かって八丁ダルミを下っていましたが、午後2時半過ぎに転倒・負傷しました。

男性が消防に救助を要請し、木曽地区の山岳遭難防止対策協議会の救助隊が現場で合流して近くの山小屋に収容しました。

8日朝、長野県の消防防災ヘリで木曽町内の病院に搬送、男性は足首を骨折し、重傷です。