巨大ヤオコー行列 オープン1時間以上前、すでに長蛇の列 最大級の売り場面積 外食産業に負けないデリ&カフェも スーパー激戦区の埼玉から北関東進出も視野 百均、薬局も充実 8キロ先のヤオコーと秘策が

AI要約

食品スーパーのヤオコーが埼玉県久喜市に新店舗を開店し、50代以上のミドルシニア層をターゲットにした店舗設計を導入。

新店舗では、生鮮食品や日用品の売り場面積を拡大し、イートインスペースやデジタルサイネージも導入されている。

地域における競合店との相乗効果を狙い、初年度売上目標は27億円となっている。

巨大ヤオコー行列 オープン1時間以上前、すでに長蛇の列 最大級の売り場面積 外食産業に負けないデリ&カフェも スーパー激戦区の埼玉から北関東進出も視野 百均、薬局も充実 8キロ先のヤオコーと秘策が

 食品スーパーのヤオコー(埼玉県川越市)は6日、久喜市吉羽に県内102店舗目となる同店最大規模の売り場面積を誇る「ヤオコー久喜吉羽店」を開店した。

 同店は和光丸山台店(和光市、2021年10月開店)以来の旗艦店として、北エリア(埼玉県北部、群馬県、茨城県、栃木県)の出店方針の指標となる。和光丸山台店が20~30代のヤングファミリー層に特化しているのに対し、50代以上の「ミドルシニア層」をターゲットにした店舗設計、商品ラインナップになっている。

 「毎日が豊かで楽しく、新たな発見や体験ができるお店」をコンセプトに、定番の生鮮食品や日用品、総菜などの売り場面積拡大に加え、注文を受けてから調理するイートインの「ヤオコーデリ&カフェ」やペットと一緒にくつろげる「みんなの広場」、おすすめの商品をモニター画面で紹介するデジタルサイネージ3台をレジ周辺に設置するなど新たな試みを実施する。

 同日、記者会見した川野澄人社長は「コッペパンや焼きそばパンなどシニア層に支持される昔ながらの定番商品に磨きをかけた。(デリ&カフェでは)外食産業に負けない出来立ての味が提供できる」と自信を見せた。

 同社によると、店舗の商圏地域は1970年代以降の区画整理で開発が進み、70代以上と50代前後の住民が比較的多い地域。この日もオープンの1時間以上前から開店を心待ちにする家族連れなどで長蛇の列ができた。

 スーパー激戦区ともいわれる埼玉で、野菜や総菜などの人気が高い同店への注目度は高い。

 店舗から約8・4キロの距離に「ヤオコー久喜菖蒲店」があるため、川野社長は「(2店舗の相乗効果で)地域で一番支持される店舗にしたい」と期待した。初年度売上は27億円を見込んでいるという。

 店舗は地上1階建て。敷地面積は1万5919平方メートルで、店舗面積は2947平方メートル。駐車場270台、駐輪場186台、バイク10台分を完備。テナントには100円均一ショップ、薬局などが別棟で入居している。営業時間は午前9時~午後9時30分。1月1、2日ほか1日休業。