和田秀樹 ストレスの9割は<脳の錯覚>だった!「物事を白か黒かだけで見ていると…」ストレスを溜めない人になるための思考術
ストレスの多くは脳の錯覚であり、心と体の健康に悪影響を及ぼすことがある。
ストレスを溜めないためには、自分の思考を振り返り、白黒思考をチェンジすることが重要。
ストレスは9割が脳の錯覚であるため、意識的なアプローチで減らすことが可能だ。
「『日々、ためす、楽しむ』。これこそが、若々しさの秘訣です」そう語るのは、著者累計1000万部を超えるベストセラー作家であり、長年高齢者医療の現場に携わる精神科医・和田秀樹先生。そんな和田先生の著書『60歳からはわたしらしく若返る: 一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』から一部引用・再編集し、「脳・心・体に自信を持ち続けるために取り入れたいこと」を、当連載にてご提案します。今回のテーマは「ストレスの多くは脳の錯覚」です。
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◆知っておきたいストレスのこと
ストレスの多くは脳の錯覚
ストレスの度合いが高いと、心と体の健康に害と悪影響を及ぼし、将来、うつなどの心の病になる恐れがある、これは正真正銘の事実です。
だからこそ「自分は大丈夫だろう」とたかをくくらず、自分の心身の状態や変化を細やかに感じとり、早めに対処することが大切です。
では、どうすればストレスを減らせるのでしょう?
◆ストレスを溜めない人になる
ストレスはとても個人差があります。
同じ状況でもストレスを溜めない人と、溜め込む人がいます。
つまり、ストレスを溜めない人になればいいのです。
実は、ストレスは脳の情報処理ミスで起こります。
ストレスの9割は脳の錯覚なのです。
◆「白黒思考」は意識してチェンジ
たとえば、物事を白か黒か、100点か0点かというような見方をしていると、本当は気にするほどでもない薄いグレーなのに、真っ黒に見える。
真っ黒はダメだ! とストレスを抱えるという具合です。
健康のためにラーメンは絶対ダメ! ではなく、たまには食べてもいい。
食べたら運動すればいい。
そのように考えれば、自然とストレスは減るでしょう。
自分の思考の傾向を振り返ってみて、白黒思考が思い当たる人は、意識してチェンジしていきましょう。
※本稿は、『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(日本文芸社)の一部を再編集したものです。