「どこまで日本を知り尽くしてはるん」 ジョージア大使の「深読みしすぎ」に2.6万“いいね”の反響

AI要約

ジョージアの駐日大使館の特命全権大使が京都で「夏越の祓い」を体験する際のエピソードが話題になっている。

主催者とのやりとりや「深読み」が注目を集め、和服姿の写真も披露された。

ティムラズさんは冗談を交えながらも、主催者への配慮に感謝し、ユーモア溢れる投稿を行った。

「どこまで日本を知り尽くしてはるん」 ジョージア大使の「深読みしすぎ」に2.6万“いいね”の反響

 日本には、古くから続くさまざまな伝統行事や神事があります。流暢な日本語とウィットに富んだ投稿で人気を集める、ジョージアの駐日大使館で特命全権大使を務めるティムラズ・レジャバさんは自身のX(ツイッター)アカウント(@TeimurazLezhava)で、ある神事を体験するため京都へ向かうことを報告。主催者とのやりとりで見せた“深読み”が、「さすが」だと話題を集めています。

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 全国の神社では、一年の半分が終わる6月30日(旧暦に合わせ7月下旬に行う神社も)に、半年分の穢れを祓い残り半年の無病息災を祈願する神事「夏越の祓(なごしのはらえ)」が行われます。

 奈良時代に宮中行事のひとつとして定められたといわれ、長い歴史を持つ神事です。神社の境内や鳥居の下などには、イネ科の植物・チガヤで作られた茅の輪(ちのわ)と呼ばれる大きな輪が設置されます。その輪を作法に従ってくぐる「茅の輪くぐり」を行い、半年間の厄を落とし、無病息災を願います。

 今回、ティムラズさんは京都で「夏越の祓い」を体験するにあたり、「自分なりの配慮で『和服でいったほうがよろしいですか』と主催者に問いかけた」そうです。すると、「いいえ、この時期の京都は大変暑いですから、普段の服でお越しください」との回答が。

 しかし、日本の文化に造詣が深いティムラズさん。ここで“深読み”を披露します。

「私はもう知識がついてきましたよ。京都ではこの場合『あなたのような外国人が出しゃばって無理に和服を着ないでけっこうですよ、とても滑稽ですから』ということですね」

 京都人特有の“いけず”の文化を理解した考察に、リプライ(返信)には「京都人の本音を見抜くとは……」「どこまで日本を知り尽くしてはるんですの」「京都人の真意をそうまで読み取られるとは、さすがでございます」「『普段着でおいでください』の罠ですねw」などの声が寄せられ、大盛り上がり。

 一方、「いや、もう本当に夏の京都は中華鍋の底といわれるくらい暑いですから」「本当に平服でお越しください。本当に暑いんですよ」「京都の人が『夏は暑いから』と言うときはガチです」といった、京都が地元と思われる人たちの声も集まりました。

 多くの反響を受け、ティムラズさんは「深読みしすぎた私の冗談はさておき、主催者のそのような配慮には素直に感謝しております。京都のみなさまよろしくお願いします」とツリーに投稿。茶目っ気を見せた“深読み”披露の真意を説明し、アドバイスへのお礼を綴りました。

 ちなみに、投稿では素敵な和服姿の写真も披露したティムラズさん。「凛としてかっこいいですね」「ようお似合いどすなぁ(本音)」「粋に着こなしていらっしゃる」「和服、素敵です」など、多くの称賛の声も上がっています。