歌舞伎役者が船乗り込み、大阪 初夏の風物詩

AI要約

歌舞伎の人気役者たちが船で川筋を巡る初夏の風物詩「船乗り込み」が大阪・道頓堀で行われた。大阪松竹座の「七月大歌舞伎」に出演する片岡仁左衛門さんらが浴衣姿で手を振り、観衆の声援に応えた。

鮮やかなのぼりで飾られた船が川を進み、おはやしの音色とともに戎橋に到着。ファンは船を撮影し紙吹雪を投げ込むなどして歓迎した。

船乗り込みは江戸時代からの伝統行事で、1979年に復活。夏の大歌舞伎の幕開けを告げる重要なイベントとなっている。

 歌舞伎の人気役者たちが船で川筋を巡る初夏の風物詩「船乗り込み」が29日、大阪・道頓堀で行われた。大阪松竹座の「七月大歌舞伎」に出演する人間国宝の片岡仁左衛門さん(80)らが浴衣姿で手を振り、川岸や橋の上から送られる観衆の声援に応えた。

 鮮やかなのぼりで飾られた船が午後、大阪市内の船着き場を出航。おはやしの音色とともに道頓堀川の戎橋に近づくと、集まったファンはスマートフォンで撮影したり、紙吹雪を投げ込んだりした。

 船乗り込みは、江戸時代から役者が大坂入りする際に行っていた伝統行事。1979年に55年ぶりに復活して以来、夏の大歌舞伎の始まりを告げるイベントとなった。