戸畑祇園大山笠「天籟寺」が競演会の不参加表明 振興会の組織体制に抗議 2016年ユネスコの無形文化遺産に登録

AI要約

北九州市の伝統の祭り「戸畑祇園大山笠」の一つである「天籟寺」が今年の競演会の参加を見送ることが発表された。

30日、天籟寺地区の大山笠の役員が競演会への不参加を地域の住民に伝える説明会が行われ、決定が再考される声も上がったが、1年以上の話し合いを経ての決定であるとして理解を求めた。

戸畑祇園大山笠の競演会では、これまで4基の大山笠が参加してきたが、光のピラミッドと称される大山笠は2016年にユネスコの無形文化遺産に登録されている。

戸畑祇園大山笠「天籟寺」が競演会の不参加表明 振興会の組織体制に抗議 2016年ユネスコの無形文化遺産に登録

7月に行われる北九州市の伝統の祭り「戸畑祇園大山笠」について、4つある大山笠のひとつ「天籟寺」が、今年の競演会の参加を見送ると発表しました。

30日午後、北九州市戸畑区の小学校では、天籟寺地区の大山笠の役員たちが、担ぎ手や地域の住民たちに今年の競演会に参加しない意向を伝えました。説明会では役員が「現在の戸畑祇園大山笠振興会の役員に各山笠の代表者が一人も入っていないのはおかしい」などと訴えました。参加者からは決断の再考を願う声も上がりましたが「1年以上話し合いをしてきた中での決定」だとして理解を求めました。

200年を超える歴史があるとされる戸畑祇園大山笠の競演会では、これまで天籟寺地区を含めて4基の大山笠が参加してきました。12段、309個の提灯を重ねた大山笠は「光のピラミッド」と評され、2016年にはユネスコの無形文化遺産に登録されています。