前駐独大使が急死 「KGB監視対象」 ベラルーシ

AI要約

欧州最後の独裁者ルカシェンコ大統領が治めるベラルーシで、駐ドイツ大使を務めていた外交官が急死した。

独立系メディアによると、外交官は高層ビルから飛び降りたと報じられ、KGBの監視対象となっていた。

外務省は外交官の死去を公表し、厳しい尋問やポリグラフ検査についての情報が明らかになっている。

前駐独大使が急死 「KGB監視対象」 ベラルーシ

 「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領が治めるベラルーシで6月下旬、駐ドイツ大使を2016年から8年間務めて帰朝した外交官デニス・シドレンコ氏(48)が急死した。

 独立系メディアは、シドレンコ氏が「首都ミンスクの高層ビルから飛び降りた」と報道。今年3月の解任後、西側諸国との内通を疑う国家保安委員会(KGB)の監視対象だったと伝えた。

 独立系メディアによると、欧州連合(EU)加盟国から帰国する全外交官は、厳しい尋問を受ける。ベラルーシ外務省出身で、国外で活動する反政権派幹部パベル・ラトゥシコ氏は、シドレンコ氏がポリグラフ(うそ発見器)検査を通らなかったという見方を示した。

 シドレンコ氏死去は、葬儀とメディア報道があった26日に外務省が発表。死亡日は公表されていないが、その数日前という情報がある。