今が旬!赤いパプリカ料理と赤ワインのペアリングでエネルギーチャージ

AI要約

料理家・平野由希子さんがパプリカを使った美味しい料理と赤ワインのペアリングを紹介。

パプリカの甘さを引き出す焼き方や、赤いパプリカ料理に合う赤ワインの紹介。

素材を生かした料理とワインの組み合わせで豊かな時間を過ごす。

今が旬!赤いパプリカ料理と赤ワインのペアリングでエネルギーチャージ

季節の野菜が持つ本来の美味しさを引き出すことを知り尽くしている料理家・平野由希子さんが、いま食べたい野菜で作る魅惑のお料理と、相性のよいお酒のペアリングを、時代のトレンドに合わせた視点で提案。今回は目にも鮮やかなパプリカの奥深い甘みを引き立てる、赤ワインとのペアリングをお届け!

 肉厚でカラフルなパプリカ。ピーマンもパプリカも、ともにナス科トウガラシ属に分類される野菜だが、未熟果のピーマンに対して、パプリカは完熟してから収穫される。「ピーマンは苦味がおいしいのですが、パプリカは甘味。それを最大限に生かすような加熱方法をしてみましょうか。じっくり焼いたり、トマトと一緒に煮込みます。そのおいしさを味わうためには赤ワインも欠かせませんね。赤いパプリカ料理と赤ワインの組み合わせはエネルギーをもらえるような気がします」(平野さん)

 オーブンでじっくり焼いたパプリカからは、甘い汁が滴り落ちる。焦げ過ぎたかな、というくらいまで焼くのが甘さのポイント。とろりとした果肉を受け止めるのは、柔らかな旨味のカベルネ・フラン。

<材料 2~3人分>

パプリカ(赤)2個、オリーブ油・バルサミコ酢各大さじ1、塩・こしょう各少々、バジル適宜

<作り方>

1 パプリカは220度のオーブンで20~30分、皮に焦げ色がつくまで焼く。

2 ボウルに入れてふたをして5~10分蒸らす。ボウルにざるをのせ、その上に半分に切ったパプリカをのせて皮、種をとり除く。ボウルにたまる焼き汁は取っておく。

3 食べやすく切り、オリーブ油、バルサミコ酢、2の汁を混ぜ合わせたものをかけ、バジルを散らす。

「絆のワイン」という名を持つ、2019年に立ち上げられたナチュラルワイン。ロワールのカベルネ・フランの畑仕事は全て馬によって耕されている。「ロワールのカベルネ・フランは未熟なものはピーマンのような香りがすることがありますが、このワインの熟した柔らかな丸みはじっくり加熱したパプリカの旨味に寄り添ってくれます。おいしい野菜とワインがあれば、豊かな時間が生まれますね」(平野さん)

BY YUKIKO HIRANO

平野由希子

素材を生かしたシンプルでおいしい料理に定評のある料理家。書籍や雑誌、広告で活躍するかたわら飲食店のプロデュースや商品開発も手がける。日本ソムリエ協会認定ソムリエで、ワインと料理のペアリングが楽しめる料理教室も主宰。