「被爆者なき時代」の持続可能な平和を発信 大学生団体が新ブランド「長崎ピース」 Tシャツやバッグなど3商品

AI要約

長崎県内ゆかりの大学生らが設立した団体「MICHISHIRUBE(道しるべ)」が新ブランド「長崎ピース」を発表した。Tシャツなどの商品には長崎の魅力と平和を結びつけたテーマが共通して取り入れられており、地域おこしも視野に入れた活動を展開。

「道しるべ」は平和をテーマにしたグッズ販売を通じて「被爆者なき時代」への平和活動を継続している。大学生14人が所属し、ビジネスに挑戦している。

新ブランド「長崎ピース」の商品デザインでは平和の象徴と長崎の名物を組み合わせ、学生が原案から製作まで手がけた。各自治体の特産品と平和を組み合わせたデザインも模索する計画。

「被爆者なき時代」の持続可能な平和を発信 大学生団体が新ブランド「長崎ピース」 Tシャツやバッグなど3商品

 持続可能な平和活動を目指して長崎県内ゆかりの大学生らが設立した団体「MICHISHIRUBE(道しるべ)」は27日、新ブランド「長崎ピース」を発表した。Tシャツなど全3商品に共通するテーマは「長崎の魅力と平和をともに発信する」こと。デザインには長崎の文化なども取り入れ、地域おこしも狙う。

 「道しるべ」は昨年10月に設立し、県にゆかりのある大学生14人が所属。平和をテーマにしたグッズを販売するなどして、「被爆者なき時代」への平和活動の継続に向けたビジネスに挑戦している。

 新ブランド「長崎ピース」では「長崎で平和を学んだ証しとなるようなお土産を新たに作り、販売したい」と、Tシャツ(3850円)、トートバッグ(2750円)、ステッカー(1枚330円)を製作。共通デザインとして、平和の象徴である折り鶴と、龍や尾曲がり猫など長崎の名物を組み合わせた。

 原案から製作まで全てを学生が手がけた。デザインを担った長崎大2年の森琴絵さん(20)は「マスコットたちが人々の平和に寄り添い、見守る役になってほしい」と願う。同団体ウェブサイトと長崎市のリゾート施設「アイランドナガサキ」などで販売する。

 道しるべは今後、県内全21市町を訪問し、各自治体の特産品と平和を掛け合わせたデザインを考案していくという。長崎市内で記者会見した代表理事の大沢新之介さん(20)=鎮西学院大3年=は「世界に向けて長崎の歴史と平和を発信し、若い人と手を取り合って活動を進めていきたい」と話した。 (鈴鹿希英)