ロシア凍結資産活用へ基金案 ウクライナ支援強化で調整 G7サミット

AI要約

先進7カ国(G7)は、ロシアの凍結資産を活用したウクライナ支援を強化するため、各国からの借款を活用する方針を確認した。

日米英などが拠出した資金を新たに設けられる基金を通じてウクライナに拠出する案が有力であり、G7は首脳会議での合意を目指して最終調整を行っている。

借款を通じて迅速に資金を供給し、ロシア中央銀行の利子収入からの収益を充てることで、切迫したウクライナの資金需要に対応する構想が進められている。

 【バーリ時事】先進7カ国(G7)が、ロシアの凍結資産を活用したウクライナ支援の強化に向け、各国からの借款を活用する方針であることが12日、分かった。

 日米英などが拠出する資金を国際機関に新たに設ける基金を通じてウクライナに拠出する案が有力。G7はイタリア南部プーリア州で13日開幕する首脳会議(サミット)での合意を目指し、最終調整を続けている。

 切迫したウクライナの資金需要に対応するため、借款を通じて迅速に資金を供給する。各国の借款の返済には、ロシア中央銀行の利子収入から活用できる年30億ユーロ(約5000億円)程度の収益を充てる。