G7、ロ朝軍事協力「強く非難」 ウクライナへ確固たる支援

AI要約

13日開幕のG7サミットで、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を継続する決意を確認。北朝鮮製弾道ミサイルの使用を非難。台湾海峡の平和を強調。

ウクライナ支援のためロシアの資産凍結を活用する方策を検討。中東情勢にも議論を重ねる。

北朝鮮の弾道ミサイル開発を批判し、ロシアによるミサイルの調達は国連決議違反と指摘。

 13日開幕の先進7カ国首脳会議(G7サミット)でまとめる首脳声明案の概要が判明した。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの「確固たる支援」を軍事、財政、政治、経済面で続ける決意を確認。ロシアによる北朝鮮製弾道ミサイル使用に触れ、軍事協力拡大を「最も強い言葉で非難する」とした。中台関係に関し、台湾海峡の平和と安定は「国際的な安全保障や繁栄に不可欠」と明記した。外交筋が10日、明らかにした。

 G7サミットは13~15日にイタリア南部プーリア州で開かれ、日本から岸田文雄首相が出席する。2022年2月に始まったロシアの侵攻が長期化し、欧米を中心にウクライナへの支援疲れが顕在化する中、G7が結束して寄り添う姿勢を改めて打ち出す。

 制裁で凍結したロシアの資産をウクライナ支援に活用する方策や、事態が流動的な中東情勢については、首脳間の議論を経て声明への記述を検討する見通しだ。

 声明案では、北朝鮮の弾道ミサイル開発を批判。ロシアによる北朝鮮製ミサイルの調達は「国連安全保障理事会の決議違反」と指摘した。