英国の22年GDP成長率、4.8%に上方修正 鉱業・医療の比重拡大
英国立統計局は2022年の国内総生産成長率を4.3%から4.8%に引き上げたことを発表した。
統計局は20年は10.3%のマイナス成長を記録し、21年は8.6%の成長を達成した。
経済セクターのウエートの見直しやコロナ流行後の医療部門の変化などが成長率の変動に影響を与えた。
[ロンドン 7日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)は7日、国内総生産(GDP)の年次改定を発表し、2022年の成長率を4.3%から4.8%へ引き上げた。
20年と21年のGDPの改定は最小限だったとしている。20年は新型コロナウイルス禍で10.3%のマイナス成長となったが、21年は8.6%拡大した。
統計局はGDPに占める経済セクターのウエートを見直し、石油・ガス価格の上昇を反映して、鉱業・採石業が他のセクターに比べて大きくなったと説明した。
また新型コロナの流行後に忙しさが増した医療部門のウエートが拡大した。
製造業はコスト増により経済への貢献度が低下し、宿泊・食品部門はコロナ前の水準に戻っていないため、いずれも19年よりもウエートが低下した。
23年と24年のデータも改定され、9月30日に実施するとした。